2013年7月4日木曜日

とりあえず会って話してみよう大作戦~みんなの党和田政宗さん~
















第一弾は、みんなの党の和田政宗さん。


取材の時は、いつも「育児サークルカエルノワです~。」とお伝えしています。
無難な感じといいますか、無害そうな感じがするかと思いまして・・・。
すると、今回は子育て支援や女性の就業支援のことを聞きたいんだと思われたようで、
「TPPと憲法のことをお聞きしたいんです~。」
と言うと、「えっ?育児サークルなのにそっちなんですか?」と驚かれました・・・。
うん・・・。だって、大事なことじゃん・・・。

みんなの党のアジェンダ(公約)を読んでみると、
脱原発政策と、放射能被害対策については、よく書かれていると思います。
原発ゼロ後の、エネルギー教育や、廃炉・核廃棄物処理を日本の基幹産業にする、
というのも素晴らしいです。
まあ、脱原発は早いに越したことはありませんが、
みんなの党の公約では2020年代です。
子ども・被災者支援法の成立に尽力した川田さんが所属する党だけあって、
健康診断や食品検査、被ばく動物にいたるまで、
きめ細やかに対応が明記されていて、これがすべて実行できたら、
どんなにたくさんの人が救われるでしょうか。

が、TPP推進と、憲法改正がちょっと~。
というわけで、色々聞いてみました。

☆和田さん
まず、TPPに関しては、もう参加表明してしまい、
これを覆すことは外交的に困難、というか無理なので、
参加した上で、どうにかしてこちらの主張を通すように、
交渉していかねばならない。
今更、反対というのは非現実的。
TPPでよく懸念されるのは、農業が壊滅的な打撃を被るということ。
でも、今の日本の農業は、TPP参加以前に補助金漬けで、どうしようもない。
頑張ってるところも、頑張ってないところも、同じ補助金が出てるのはおかしい。
耕作放棄地や、減反政策で生じた休耕田は、
やる気のある農家に貸して農地集約を図るとか、
自然に返すといった対策を講じるべき。

☆カエル
TPPに加盟すると、安い外国産の農産物がどばーっと入ってきて、
日本の農産物が淘汰されてしまうのではないでしょうか。
現に、今すでにSEIYUに行くと、安い中国産のお米が並んでます。

☆和田さん
えっ。でも買いませんよね?
日本の農産物が美味しくて安全である、ということは、周知の事実ですから、
中国や東南アジアの富裕層に向けて輸出して、
農業を産業として成り立たせていきたい。
農業、食べ物を作るというのは、国の基本。
そもそも、日本の給食でパン食べてるっておかしくないですか?
給食はみんな米飯にしたらいいですよ(ここ大賛成!)。

☆カエル
でも、給食を米飯にしたり、国産の食材しか使わない、ということを、
法律で制定したとしたら、それこそTPPのISDS条項に引っかかって、
多国籍企業に訴えられたりしないんですか?
韓国のソウルにそういう条例があって、
アメリカの企業に訴えられて、撤廃させられたと聞いてます。

☆和田さん
うーん、これまで色んな国とISDS条項を含んだ経済連携協定や
投資協定を結んでるけど、日本が訴えられたことはないんですよね。
(補足:
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/economic_confe/list/CK2013031702100003.html
逆に日系企業がチェコから賠償金もらってたり。)
ソウルのことはちょっと分かりません。
なので、守るところはきちんと守るように交渉していくのが大事ですね。

☆カエル
ほうほう、なるほど。
憲法はどうでしょう?

☆和田さん
96条を変えて、国民に提案する機会を増やすことは大切だと思います。
例えば、今の憲法には環境権が明記されていない。
憲法を作った頃には、想定されていなかった事も起きてくる。
そういう現状に対応できるように96条を変える、ということですね。
憲法9条を変える、ということに関しては、自衛隊をどう規定するか、です。
自衛隊は、もう軍隊です。
ミサイルだって戦闘機だって持ってる。
ですから、自衛隊ができることと、やってはいけないことを、
曖昧にするのではなく、憲法にきちんと明記しなければならないと思います。
永世中立国のスイスにしても、自国を守れる軍隊は持ってるわけです。
やはり自分の国は自分で守らなければ。
しかし、徴兵制には反対です。


☆カエル
和田さんは、どうしてみんなの党から出馬したのですか?

☆和田さん
みんなの党は、小さな政党ですが、下の意見が上に反映されやすいんです。
自民党や民主党なら、1年生議員、2年生議員が、国会で質問したいなんて言ったら、
怒られますよ。
私達夫婦は、不妊治療を続けて、ようやく子どもを授かりました。
不妊治療って、すごく大変なんです、お金もかかる。
私はアナウンサーやってた頃に、所得もそこそこあったから続けられましたけれど。
だから、みんなの党のアジェンダに不妊治療の助成拡大を盛り込みました。
こういうことができるのも、みんなの党ならではです。


☆カエル
低下し続ける投票率を上げるには、どうしたらいいでしょう?

☆和田さん
もっと若い候補者が出てくるべきです。
年配の方の投票率が高いので、どうしても、政策もそちらの方が手厚くなってしまう。
街頭演説でも、私には入れなくてもいいので、投票には行ってください、って言ってます。
そうじゃないと、いつまで経っても、若い世代の意見が反映されないし、
日本は変わらない。
10年後20年後の夢を描くには、まず投票に行くことですね。


写真は、カエルメンバーの娘ちゃんと遊ぶ和田さん。
事務所内に、なんとキッズスペースが。

若い世代の投票率と政策の相関関係についてはごもっとも!
そこに危機感を感じて、安定したサラリーマンから
政治の世界に身を投じるというその志が尊いです。
憲法やTPPについては、色々思うところはあるけれど、
こちらが聞いたことについては、きちんと答えてくれる方でした。
うーん、この政策にならついていける!とか、この人にならついていける!じゃなくて、
選挙で投票するって、色んな問題を話し合える関係を築けるかどうかだな~。

てな話を、カエルメンバーでしました。

選挙公示前のお忙しい中、和田さん、ありがとうございました!

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