2012年12月24日月曜日

カエルノ話:取材こぼれ話「原木椎茸編」

現在、カエルノワで発行中の新聞「カエルノ話(ワ)」。
配布にご協力いただいたお店と幼稚園をご紹介いたします。
仙台ゆんたみどりの森幼稚園NotreChambreensoleille
佐藤商店wasanbon横田やオーク(順不同、敬称略)。
それぞれとても魅力的なお仕事をされている方々で、
カエルノワの活動に賛同していただき、大変心強く思っております。
この場をお借りして、深く感謝申し上げます。

また、仙台市内ののびすくにも置かせていただいております。
お手にとってくださった方、カンパのお申し出をくださった方、
本当にありがとうございます。



さて、現在、2号を準備中でして、
今日は「イキモノ電話相談室」の記事のために、
宮城県北に位置する登米市、迫町の原木椎茸農家の取材に行ってまいりました。

















1.原木椎茸を取材することになったきっかけ

原木椎茸のことは、ずーっと気になっておりました。
震災後、スーパーから姿を消した原木椎茸。
野菜の移行係数(土壌や原木に含まれたセシウムを植物がどのくらい吸収するか、
を計算するための割合)は0.008~0.3なのに、椎茸は2!
原木が100bq/kgなら、その原木で栽培した椎茸は、200bq/kgになるということです。
栽培農家の方はいったい、どうされているのか・・・。

9月に開かれた「放射能被害を語る宮城県民の集い」で、
迫のしいたけ部会会長、高橋龍一さんから、
宮城県の椎茸農家の窮状をお聞きし、胸がつぶれる思いでした。
その後、登米の農協の方に、高橋さんの連絡先を教えていただき、
今回、取材させていただくことになりました。



2.原木椎茸を栽培するには?


 

にょきにょき椎茸を前に、椎茸栽培のノウハウについて熱く語る、
迫しいたけ部会部会長高橋龍一さん。



収穫前の椎茸たち。にょきにょきです。見渡す限りにょきにょきです。
直径10cmの原木に種菌を植え付け、半年熟成させた後、一晩水に浸けます。
その後、上の写真のような棚に置いて、椎茸が生えてくるのを待ちます。
重い原木の上げ下ろしは、大変な重労働です。
高橋さんは、親子で毎日500本の原木の上げ下ろしをしているそうです。




山梨の種菌メーカーで購入している種菌。
白いカビのようなものが、菌です。
これを原木に植えつけて、椎茸を作ります。
種菌メーカーなる存在を、初めて知りました。





収穫は手作業。





パック詰めの様子。



3.椎茸栽培のいろいろ


まず、椎茸には菌床椎茸と原木椎茸がありまして、
菌床椎茸は、おがくずに種菌を植え付けて栽培するのに対し、
原木椎茸は、クヌギやミズナラ、コナラの木に種菌を植え付けて栽培します。
菌床椎茸の方が、大量生産に向いていますが、
味や香り、食感は、原木椎茸に比べると、落ちます。

原木椎茸は、さらに施設栽培と、露地栽培に分かれます。
露地栽培は、種菌を植え付けた原木を、山林に置き、
椎茸に山の空気を吸わせます。
松林に置けば、松の香りが、杉林に置けば、杉の香りのする椎茸ができます。
また、施設栽培よりもゆっくりと自然のサイクルに合わせて成長するため、
とっっても美味しい椎茸ができます。

施設栽培の場合、種菌を植えるところから椎茸の発生、収穫までの全ての行程が、
ビニールハウスの中で行われます。
高橋さんのお宅は、原木椎茸の施設栽培にあたります。



4.指標値以下の原木を求めて

今年の4月、宮城県の露地栽培の原木椎茸に、出荷規制がかかり、
露地栽培の椎茸農家は、休業を余儀なくされました。
露地栽培の農家の方は、自分の山から原木を切り出している方が多く、
原木を購入するルートを持っていません。
そのため、50bq/kg以下の指標値をクリアする原木を入手することができませんでした。
震災前、福島と宮城の原木は、良質なことで知られ、
日本全国に出荷されていました。
日本に流通する原木の3分の1が、福島産だったと言われています。
しかし、現在、福島と宮城、岩手の盛岡以南の原木は、
出荷規制され、林業も大打撃を受けています。


高橋さんも、震災後、指標値以下の原木を購入するために、奔走することになりました。
震災直後、丸森と岩出山で野ざらしになっていた原木を購入してしまい、
11,000本の内、8,000本を廃棄することになりました。
その後、一迫の原木を、高圧洗浄機で除染して使おうとしましたが、
2012年の春に、食品の規制値が500bq/kgから100bq/kgに変わったことから、
原木の指標値も150bq/kgから50bq/kgに変わり、
結局、一迫の原木も廃棄することになりました。



しかし、廃棄する場所も確保できず、8,000本の原木は、
写真のように、敷地内に野積みされています。


今は、岩手の盛岡より北、久慈地方の原木を取り寄せて、
使っているそうです。
ただ、宮城県内の原木であれば、1本170円だった原木が、
岩手県から取り寄せると、運賃がかかり、1本220円に。
10,000本取り寄せると、500,000円のコスト増になります。
被害額を東京電力に請求していますが、まだ半額しか支払われていません。


そして、大変残念なことに、岩手の原木を使っても、
20bq/kg前後のセシウムが検出されています。



1kgの椎茸。
大体20~30個の椎茸が入っています。


5.東北、関東以外の原木を購入することは可能か?


素人としては、北海道や西の原木を取り寄せればいいのでは?と、
単純に考えてしまうのですが、
原木は乾燥した冬に伐採しなければなりません。
原木にカビが生えるのを防ぐためです。
雪深い秋田や、北海道は、冬に伐採することが難しく、
原木を扱っている業者も少ないそうです。
西の原木を仕入れることになると、
東北にはいない害虫を招くことにもなりかねません。
また、その土地によって、同じ木でも性質が違うため、
気候の違う東北で、果たして従来の方法で椎茸栽培が可能なのか。
岩手から取り寄せるのに、1本につき、50円のコスト増。
西から取り寄せるとなると、一体いくらかかるのか?
これまで、福島、宮城の原木が日本中に流通していたため、
福島、宮城以外の原木業者は、非常に数が少ない。
その上、福島、宮城の原木が出荷規制されているため、
今、日本中の原木椎茸農家は、指標値以下の原木を探している状態。

・・・などなど、たくさんの難題がありました。


6.出荷規制の問題点

また、出荷規制の仕方にも、高橋さんは疑問を感じていらっしゃいました。
登米市で、秋田の原木を特別に取り寄せ、
針葉樹林で露地栽培を試みたそうです。
針葉樹林は広葉樹と違って、落葉しないため、
セシウムの多くは葉に吸着して移動しにくいのでは、
という推測のもとでの、実験でした。
その結果、検出限界10bq/kg未満で、不検出だったそうです。
しかし、「露地栽培である」というだけで、出荷することはできません。

原木椎茸の原木は、農地と違って、移動することができます。
また、生産者の方も現状を打開しようと、様々な努力をされています。
地域全体に出荷規制を敷くのではなく、
個別に規制し、解除することが、生産者の方の意欲につながるのでは、と思いました。



7.里山の暮らしと原木椎茸

高橋さんのお宅では、毎日、カマドでご飯を炊いています。




高橋さんはかつて、20年に一度、周辺の山から原木を切り出していました。
原木栽培では、たくさんの木が使われますが、
木を切ることで、切り株から新しい芽が出て、
里山の環境が守られてきました。
切り出された原木は、椎茸栽培で使われ、
2年経って、役目を終えた原木は、燃料になり、
灰は農地にまかれてきました。

連綿と続いてきた循環が、原発事故によって断ち切られました。
その代償は、決してお金でまかなわれるものではありません。





ちなみに、高橋さんのお宅では、肉牛も飼ってます。
お隣に住む親戚の方は、乳牛・・・。
「ウチは放射能被害フルコース」(高橋さん談)。
登米市には、高濃度に汚染された稲わらを保管する、
一時保管所があります。


高橋さんは、安全な椎茸を作りたい、と繰り返しおっしゃっていました。
でも、今、作っている椎茸は不検出ではない、と。
市場で売れ残って「処分したい。」と電話がかかってきたこともあるし、
1パック10円で買い叩かれたこともある。
取引が停止になったこともある。
今後、原木が手に入るのか、不安もある。
国よりも、消費者が怖い。
でも、何とかここで前向きにやっていきたい。


宮城の山林が元に戻るのに、100年かかると言われています。
100年後、私達の孫は、どんな暮らしをしているでしょうか?
宮城の食をめぐる環境は、どのようになっているでしょうか?
里山の暮らしと一体になった「宮城の原木椎茸」を、
食べることができているでしょうか?




高橋さんご一家には、お忙しい中、貴重なお話を聞かせていただき、
さらにお土産まで頂戴しまして、本当に感謝しております。
大切にいただきたいと思います。
本当にありがとうございました。


「カエルノ話第2号」は、1月発行予定です。






2012年11月23日金曜日

カエルノワノ話vol.1『チェルノブイリと福島の比較から学ぶ放射能のお話』

皆さま、こんばんは。

市民測定室べこらぼ仙台代表、津田さんをお招きしてのお話会、
たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。
津田さんには、どっさり資料をご用意いただき、
地図やらグラフやらとにらめっこしながらお話をうかがいました。
子どもたちは、会場を駆け回ったり、転がったり。
ふふふ。楽しそうでしたね。

せっかくですので、当日のお話をブログでもご紹介したいと思います。
少々長くなりますが、どうぞお付き合いくださいませ。


1.チェルノブイリと福島の比較

東電発表によれば、今回の福島原発の爆発によって空気中に放出された放射性物質は、
チェルノブイリの1/10と言われています。
チェルノブイリでは、2000km以上離れた北欧でも、セシウム137が検出されています。
福島の場合、爆発当時吹いていた西風に乗って、
放射性物質の多くが海に流されたことが、不幸中の幸いでした。
ただ、海に垂れ流された汚染水に、どのぐらい放射性物質が含まれているかは、
よく分かっていません。
チェルノブイリでは、今もストロンチウムによる土壌汚染が深刻で、
事故から3年後の汚染マップを見ると、111kBq/㎡の高濃度の汚染が、
発電所から30km以上離れた地点でも見られます。
また、プルトニウムも、30km以上離れたところでも、3.7kBq/㎡検出されています。
福島の場合、ストロンチウムは、最大で26kBq/㎡。
浪江町で検出されています。
プルトニウムは、概ね1~3Bq/㎡。
双葉町、浪江町、飯館村で検出されています。
ただ、プルトニウムは、微量ですが、福島県以外でも検出されています。
プルトニウムにも238、239+240と、ありまして、
その比率によって、福島原発事故由来か否かが分かるらしいのですが、
福島県以外で検出されるプルトニウムは、
60年代に行われた大気圏内核実験によって、ばらまかれたものだと考えられています。
・・・プルトニウムって、長距離を移動しないイメージだったんですが、
ほこりに付着すれば気流に乗って海も越えられるそうです。おそるべし。
というわけで、大雑把なまとめで申し訳ないのですが、
チェルノブイリと福島では、全く汚染のケタが違うことが、
よく分かりました。
でも、同じレベル7。
チェルノブイリ=7強、福島=7弱ってこと?

それぞれの汚染マップの詳細については、以下のサイトをご覧ください。

・チェルノブイリ原発事故と福島第一原発事故の放出された放射性物質の比較

・放射線量マップ

・プルトニウムとストロンチウムの土壌調査


2.福島原発事故前の汚染状況

今回のお話で、個人的に一番驚いたのが、事故前の日本の汚染状況。
津田さんがお持ちくださった資料は、1980年代後半の、
日本の食品に含まれている放射性物質濃度の一覧だったのですが、
チェルノブイリ事故後の1986年、お茶からセシウム137が55Bq/kg検出されていました・・・。
ドライミルクからも、ずーっとセシウム137が1~3Bq/kg検出されております。
ストロンチウム90も1Bq/kg未満ですが、確かに検出されておりました。
核実験が盛んに行われていた1960年代は、もっとひどかったのだとか。
魚や海のものからも、微量ですが、セシウム137とプルトニウム239+240が検出されています。

とすると、当然福島原発事故の影響を受けていない地域でも、
土壌調査すれば、セシウムが検出されます。
大分県竹田市では、平成24年の調査で、セシウム137が54Bq/kg検出されています。
この場合も、セシウム134と137の比率で、
原発事故由来か、過去の核実験由来かを判断します。

いや~、私、ミルクで育ったんですが、ばっちりセシウム入ってたんでしょうねえ。
思っていたより、清い身ではなかったようです。

・事故前の日常食に含まれる放射性物質
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-01-04-04

・大分県の土壌調査
http://www.pref.oita.jp/site/jishininfo/suijyun-chosa.html
 
・北海道の土壌調査
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/gjf/dojomonitoring.htm


3.福島県で行われている陰膳調査

陰膳調査とは、実際に食べている食事に、
どのくらい放射性物質が含まれているかを測定する検査方法のことです。
福島県では、78人の1日分の食事が、検出下限値0.3Bq/kgで検査されました。
2012年4月の検査では、9名の方の食事からセシウム134と137が合計2~13Bq/kg程度、
検出されたそうです。
その後の検査では、ほとんど検出されなくなりました。

・福島県調査の日常食に含まれる放射性物質検査
http://www.pref.fukushima.jp/j/nitijyousyoku0924.pdf

・コープふくしまでの日常食に含まれる放射性物質検査
http://www.fukushima.coop/kagezen/2011.html


4.海の汚染

2012年2月に、宮城、福島県沖の海底土のモニタリング調査(セシウム134、137)が行われました。
その結果、最も高い数値を記録したのは、仙台湾でした(680Bq/kg)。
調査地点が、泥場で底流も弱く、放射性物質がたまりやすい場所だったようです。
土の調査は、検体が砂か粘土かで数値が大きく変わります。
粘土質はセシウムを吸着するので、数値が高くなります。
海の汚染は、海流に乗り、台風やしけで海底をかき回されると、移動するので、
なかなかその実態がつかめません。
希釈されて薄まるところもあれば、逆にたまりやすく、海底のホットスポット化する場所もあります。
原発事故直後は、コウナゴやシラスなどの小魚から高いセシウムが検出されましたが、
徐々に汚染はスズキ、マダラなどの大型魚に移りつつあります。
現在、宮城ではマダラが出荷制限を受けています。
「食品検査ベース」を参考にしつつ、動向に注意する必要があります。



・仙台湾の海底土の放射性物質検査
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1098/20120619_01.htm

・魚介類の放射性物質検査(放射性物質影響解明調査)
http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/housyaseibussitutyousakekka/pdf/h23report_final_1.pdf
 
・魚介類の放射性物質検査(ストロンチウム検査) http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/housyaseibussitutyousakekka/index.html
 
・食品検査データベース
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/food/



・・・という感じで、盛りだくさんな内容!
質問も「水はどうなんでしょう?」「サンマはどうなんでしょう?」「レンコンは?」
「国産材で家建てても大丈夫ですか?」
「福島が仙台レベルになるにはどのくらいかかるんでしょう?」などなど、
多岐にわたりました。

放射能は、測ってみないと何とも言えない・・・というのが結論のようです。
食材も、西日本のものを取り寄せたとしても、
まだ核実験の影響が残っている可能性もありますし、
外国産のものであれば、チェルノブイリの影響も考えられます。
癌のリスクを下げたいのであれば、
放射能だけでなく、農薬や添加物やポストハーベストにも気をつけなければ・・・。

福島原発事故以前から、すでに私達は汚染の中を生きていたのですね。
だからと言って、もちろん、子ども達を同じ目に遭わせていいというわけではありません。
避けられるものは避けつつも、
海や大地や放射能と真剣に向き合っている生産者の方が作る、
バックボーンが分かる食材を選ぶことが、
生きる力を育んでいくのではないでしょうか。
今回の原発事故は、そんな顔の見える関係を結びなおす機会を与えてくれたのだと思います。

そして、それがかけがえのないものであることを、
子ども達に伝えていくことが、とても大切なのだと思います。
二度とこのような事故を起こさないために・・・。

津田さん、貴重なお話を本当にありがとうございました!

津田さんのブログです→http://d.hatena.ne.jp/kaztsuda/

それでは皆さま、またお会いしましょう。

2012年11月2日金曜日

カエルノワノワ参の巻 11.11いますぐ原発ゼロへ  

さっ、さむい!
昨夜の突然の雷雨にみぞれから一夜明け、
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
・・・急に冷え込みましたねえ。
体調崩さないように気をつけましょうね。


さて、久しぶりにデモのご案内です。
11月11日に、首都圏反原発連合の呼びかけで、
東京で、一斉デモの動きがあるようです。

http://coalitionagainstnukes.jp/?p=1275

呼びかけの言葉がアツイので、そのまま転載します

2012年夏、野田政権は世論である「再稼働反対」の声を踏みにじり、
安全対策も後回しのまま、「国民の生活を守る」という嘘で脅しをかけ、
大飯原発3、4号機の再稼働に踏み切りました。
ところが関西電力の総出力に占める大飯原発の割合は1割にも満たず

実質的に「原発ゼロ」の状態が続いており、夏場さえほぼ「原発ゼロ」で乗り切ったのです。
この事実こそが、既に日本が原発に依存していないこと、

即時停止こそが現実的な選択であることをはっきりと証明しています。
にも関わらず、政府はパブリックコメントで「原発ゼロ」を望む声が
9割以上である事を無視し、経済界アメリカからの要請を受け
「原発ゼロ」を含む「革新的エネルギー・環境戦略」の閣議決定を見送り
また、本来「原子力ムラからの影響排除」という趣旨で進められていた
原子力規制委員会および規制庁の人事を、
田中俊一氏をはじめとした原子力ムラの人間や官僚によって構成しました。
こうした法規を軽んじ脱法的に原発を延命させようとする動きによって、

全原発即時廃止の実現は雲行きが非常に怪しくなっています。
日本はこのままでは、福島第一原発事故の収束もままならず

補償等の問題も解決しないまま永久的な原発存続への道を突き進んでしまいます。
しかし、それでも私たちには、
声をあげることにより世の中をより良く変えていく力がまだまだあります。
5月5日から56日間も続いた全国50基すべての原発の停止も、

市民が首相に直接面会し要求をした事も、
政府が一時的にも「原発ゼロ」に言及した事実も、
すべては原発のない社会を望む一般市民が黙ることをやめ、
声をあげたことから始まりました。
3.11以降全国各地で毎週続いてきたデモ

毎週金曜の首相官邸前をはじめとする全国で
100を超える地域での抗議行動パブリックコメントや署名ほか、
一般市民の懸命な反原発運動は、確実に政府を揺るがしてきました。
首都圏反原発連合は、来る11月11日首相官邸前、
国会議事堂周辺をはじめとする永田町・霞が関一帯で、
未だかつてない大規模な抗議行動を呼びかけます。
政府に「原発ゼロ」の英断をさせ、再稼働を許さず

全原発即時廃止を実現するために、100万人規模の強大な声をたたきつけましょう!
首都圏にお住まいの方はもちろん、全国からの皆さんのご参集をお願いします。




仰るとおり!!!
というわけで、東京にGO!したいところですが、
子連れではなかなか・・・と二の足を踏んでしまう、そこのあなた、そして私。

仙台でも同じ日にデモがありますので、こちらに参加しましょう。

http://blog.canpan.info/miyagigenpatsu/archive/29


カエルノワは1時半に元鍛冶丁公園に集合し、
2時スタートのアピールタイムで一言ご挨拶。
その後、お子さんのお昼寝、体調、その他もろもろに合わせて、
仙台駅前までデモに参加するなり、帰宅するなり、ご自由に。
子連れは無理するべからず!

ご参加お待ちしております!

2012年10月27日土曜日

カエルノワノ話 vol.1

『ベコラボ仙台 津田さんお話会』
~チェルノブイリと福島の比較から学ぶ放射性物質のお話~

福島原発事故から1年以上が経過し、
それぞれ、放射性物質とどう向き合っていくか、
気持ちが定まってきたように思います。
ただ、彼らが、風に乗り、雨に流され、
移動していくに従って、これまで以上に気をつけた方が良いこと、
また、少し気を抜いても良いことが、
徐々に変わってきているようにも思います。

実は、福島の原発事故以前にも、
私たちは、常に被曝の脅威にさらされていました。
ここで今一度、チェルノブイリや核実験、そして福島が、
私たちに何をもたらしたか、じっくりと学びたいと思い、
市民測定室べこらぼ仙台を運営していらっしゃる津田さんをお招きして、
お話会を開くことにしました。
津田さんは、東北大大学院で原子物理学を学び、
現在は、IT会社を経営されています。
なんと、測定器のメンテナンスや製作までできちゃうのです!
すごい・・・。
今回のお話会では、専門的なお話の他に、
今、日常生活で注意すべきことや、皆さんの心配や不安についても、
色々アドバイスくださるそうです。

津田さんのブログはこちら。
http://d.hatena.ne.jp/kaztsuda/
土壌や灰など、興味深い記事がたくさん!

★日時:11月20日(火)10:00~12:00(お部屋は13時まで借りています。お弁当持参でどうぞ。)
★場所:木町通市民センター和室2
              仙台市青葉区木町通1-7-36
★定員:10名      
★参加費:500円+部屋代100円前後
       参加費500円の内、100円をカエルノワの新聞やチラシ作成などに
       あてさせていただきます。
★問い合わせ・申し込み先:kaerunowa@gmail.com
                                 09091604343 ヤマダまで
★質問〆切について:質問がある方は、申し込み時に、内容をお伝えください。
              資料準備のため、質問の〆切は15日とさせていただきます。



皆さんとお話できるのを楽しみにしております!

2012年9月28日金曜日

カエルノワノワ二の巻にご参加の皆様へ

皆様、こんにちは。
今日は一日、小雨が降ったり止んだりですね。

本日のカエルノワノワ二の巻ですが、
ベビーカーやスリングでご参加くださる皆様からすれば、
小雨でも一大事。
今日はお休みして、またの機会にいたしましょう。

体は参加できなくても、気持ちだけでも飛ばしましょう。
皆様それぞれ、お家で、お出かけ先で、
脱原発を願いましょう。

お家でお子さんと2人、もしくは3人デモも楽しいかと思います。

今日、ウチの子もシュプレヒコールするようになりました、
という声を聞きました。
たまには、雨降りの日に、
お家の廊下で、電車ごっこのついでに、
シュプレヒコールしてみるのも、面白いかと。


今週の日曜日には、ほっこりフリマに、出店します。
お向かいが西公園ですので、遊びに来たついでにお立ち寄りいただけると、うれしいです。
お会いできるのを楽しみにしております。

2012年9月17日月曜日

福島集団疎開裁判 仙台アクションのお知らせ

今、福島県郡山市の子どもたち14名が、郡山市に対し、
放射能被害の不安のない地域で教育を受けさせることを
求めている裁判が、仙台高等裁判所で審理されています。
去年の12月16日に、福島地裁郡山支部は、
放射能の危険基準は100ミリシーベルトという説を持ち出して、
子どもたちの訴えを却下しました。

詳しくはこちら・・・
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/


・・・1回目の甲状腺検査でも、福島の子どもたちの3割に異常が見つかるなど、
同じ子どもを持つ母として、本当に胸が痛みます。
よくネットでは、チェルノブイリとの比較が取り沙汰されていますが、
チェルノブイリよりも悲惨であったとしても、
チェルノブイリよりもマシであったとしても、
比較することに何の意味があるのでしょうか。
もしかすると、自分の子どもが、何万分の一、何千分の一の確率に、
当たってしまうかもしれないのです。
当たってしまえば、その子とその家族にとって、その結果がすべてなのです。

福島の子どもたちの体に何が起きるのか、
もしくは起きないのか、100%断言できる人はいないでしょう。
ただ、彼らの心が深く傷ついているのは、確かです。

10月1日の仙台高裁での審理に合わせ、勾当台公園出発のデモがあります。
カエルノワは、福島の子どもたちのために、
歩きたいと思います。


★ふくしま集団疎開裁判 仙台アクション 2012.10.1

集会:12:30~勾当台公園野外音楽ステージ
デモ:13:00勾当台出発→一番丁→肴町公園
交流会:15:00~

★矢ヶ崎克馬先生(琉球大学)と松崎道幸先生(深川市立病院)の講演会
今回の裁判で、意見書を提出されたお二人に、福島で起きていることについて、
お話をうかがいます。

日時:10/1(月)18:30~
会場:仙台メディアテーク 6Fシアターホール
問い合わせ:仙台アクション担当(庄司)022-222-0990
                                                                090-1296-5841


    
     

ほっこりフリマのお知らせ

秋晴れが気持ちよいですね。
天高く馬肥ゆる秋。
皆様、いかがお過ごしですかー?


今月末、立町の子供造形教室ビーアイで開かれるほっこりフリマに、
カエルノワも出店することになりました。

ビーアイでは、毎週火曜日に、
福島と県南から母子避難してきたお母さん達を対象に、
「ふくしまほっこりカフェ」という和みスペースが開かれています。
今回のフリーマーケットは、出店料500円が、
ほっこりカフェの運営資金に寄付されます。
微力ながら、ぜひお力になりたくて、今回の出店を決めました。


★日時:9/30(日)10:00~14:00
★場所:仙台市青葉区立町20-11 ミカミハウス
      1Fガレージ+2Fハート&アート空間ビーアイ


さて、カエルノワが出店って、一体なにを・・・?と思われるかもしれませんね。
ふふふ。
カエルグッズをただいま、鋭意制作中ございます。
予定ではカエルホカロン、くるみボタンなどなど。
子どものおもちゃや絵本も少し。
仙台で安心してお買い物ができるお店や、カフェのご案内も。


ちなみに、9/21まで出店者を募集しているそうです。
皆さんも気軽に出店してみてはいかがでしょう?

詳しくはこちら・・・
http://1987bei.blog.shinobi.jp/
造形教室の様子も見ることができて、
とっても面白いです!


ではでは、お会いできるのを楽しみにしております!

2012年9月14日金曜日

カエルノワノワ 二の巻

金曜デモに参加したいけど、子連れで夜は出かけにくい・・・というお母さんたちの声から生まれた、金曜デモ子連れ部。
金曜デモが始まる前に、勾当台公園で子ども達を遊ばせながら交流します。放射能のことは気になるけど、デモは参加しづらい、という方もお気軽にどうぞ。もちろん、夜デモも参加します!という方もぜひぜひ。道行く人たちにアピールできるようなグッズ(プラカードや楽器など)をお持ちの方は、お持ちいただけると助かります。子どもの目に刺激の強いものや、不安を煽るようなものは、お控えくださいね。
カエルノワでは、「緑」をテーマカラーにしています。
緑色のものを身に着けてお越しください。


*日時:9月28日 17:00
*場所:勾当台公園 いこいゾーン
*持ち物:プラカード、楽器など、飲み物、お子さんのおやつ


仙台の金曜デモについてはこちら。http://miyaginonuke.blog.fc2.com/

カエルノワノワ 一の巻 ご報告


カエルノワノワ 一の巻。はじまりはじまり~。
皆さん、この旗の前に集合です。

母たちが、語り合っている間、
子供たちは、旗の後ろの野原を駆け回っていました。
夜デモスタッフのおじ様からお借りした、ペンライトで、みんなご機嫌。


今日、初めてデモという場に参加された方もいらっしゃいました。
放射能や原発のことは心配だけど、
デモにはなかなか足が向かない、という方、たくさんいらっしゃると思います。
参加しちゃうと、一気にハードルが下がるのですがね・・・。
でも、大きな声で、自分の意見を主張することは、
とても勇気のいること。

カエルノワは、デモに参加する方としない方、
その間に立って、橋渡しをしていきたいと思っています。

次回、金曜デモは、元鍛冶町公園に18:10集合です。
カエルノワは、来週はお休みです。
再来週、また勾当台公園でお会いしましょう!

2012年9月8日土曜日

カエルノワノワ 一の巻

金曜デモに参加したいけど、
子連れで夜は出かけにくい・・・というお母さんたちの声から生まれた、
金曜デモ子連れ部。
金曜デモが始まる前に、

勾当台公園で子ども達を遊ばせながら交流します。
放射能のことは気になるけど、デモは参加しづらい、という方もお気軽にどうぞ。
広めたいことがある方もぜひ。
もちろん、夜デモも参加します!という方もぜひぜひ。
道行く人たちにアピールできるようなグッズ(プラカードや楽器など)をお持ちの方は、
お持ちいただけると助かります。
子どもの目に刺激の強いものや、不安を煽るようなものは、お控えくださいね。
カエルノワでは、「緑」をテーマカラーにしています。
緑色のものを身に着けてお越しください。

仙台の金曜デモについてはこちら。

http://miyaginonuke.blog.fc2.com/


★日時:9月14日(金) 17:00~18:00頃

★場所:勾当台公園いこいゾーン

★持ち物:お子さんのおやつや飲み物。
      緑色のもの
      プラカードや楽器、おもちゃなど

カエルノワについて

はじめまして。カエルノワの山田泉です。
3歳の息子の母です。
3.11後の日本で、東北で、宮城で生きる子ども達の未来のために、
私達ができること。

...
避難するか、避難しないか。
食べるか、食べないか。
遊ばせるか、遊ばせないか。
私達は、日々たくさんの選択を迫られています。

原発事故がもたらした様々な分断を乗り越えるために、
母である私たちが、学び、福島の痛みに寄り添い、
そしてつながりましょう。
子ども達が大人になって、羽ばたく世界が、
誰かの犠牲の上に成り立っているものではなく、
嘘と欺瞞に満ちているものではなく、
命が見捨てられていくものにならないように、
今、私達が声を挙げましょう。

カエルノワは、思いを同じくする、3人のお母さんで結成しました
カエルノワのカエルは、変える、換える、帰る、還る。
たくさんの人たちの「カエル」思いをつなげ、
子ども達の未来をつくっていきましょう。

カエルノワでは、賛同してくださる方を募集しています。
どうぞよろしくお願いします。